市角敏子さん寄稿文 bS
レシーダと家族の話

No.1(盲導犬レシーダとの訓練の様子)
No.2(自宅での訓練の様子と生活)
   No.3(いよいよレシーダと2人の生活が始まる)
  

 私の透析通いも7年が過ぎ、1100回をこえ、レシーダとも200回以上を通院しました。レシーダは、1回も休むことなく一緒に行ってくれました。
 レシーダの体調も、いつも良かったわけではありません。膀胱炎で、おしっこが出ないで、病院の更衣室でもらしてしまった事もありました。それでも病院では何も言わずにそうじをしてくれました。本当に申し訳なく、そして感謝するばかりです。
 又レシーダが胃腸炎になって、病室のベットの下で待っている時に、吐いてしまったこともありました。その時も透析室のスタッフの人が、レシーダのことを心配しながら掃除をしてくれました。本当なら病院から「もう迷惑だから、犬と一緒に来ないで下さい」と、言われても仕方がないと思っていました。でも、何もなかったように暖かく迎えてくれました。
 私の通院も、レシーダが痛い思いをしたり気持ちが悪かったりしても私を支えてくれたから、ここまでこられたんだと、病院とレシーダに感謝・感謝です。そして私のカルテには(レシーダ排尿なし)と書いてあるそうです。とってもステキな病院でしょ。 不機嫌なシーダ

 レシーダは、爪切りが大嫌い。動物病院で、月に一度、爪を切ってもらったり、耳をきれいにしてもらったりしています。津田沼の駅に行くまでは、ルンルンでしっぽを高く上げてうれしそうに歩いています。
 ところが、北口の階段を下りた途端に、レシーダの態度が変わります。まず歩く早さが半分以下のスピードになります。そして、色々なところの匂いをかぎまわります。今これから自分が、どこに行くのか分かってしまいます。「えらいねグット・グットいい子だね」と、おだてながら、やっとのことでお医者さんに到着。
 その後が、またまた大騒ぎ。ハーネスをはずす時も、服を脱がせる時も、もうやだやだと言って椅子の下に隠れてしまいます。隠れたって、でかいんだから椅子の下なんかには、入れやしない。レシーダにとっては大きな抵抗です。でも先生のテクニックには、かないません。「いやだね、そうかそうか痛くしないから」と、言っている間に、もう終わり。犬って、うれしいときも、いやな時も、しっぽを振るんですね。嫌がってゴネている時のレシーダは、すごく可愛い。 格好いいでしょう

 3週間に1回ぐらい、お父さんがレシーダのシャンプーをしてくれます。ふだんは、むっつりしているのにレシーダとお風呂に入る時は、まるで赤ちゃんと一緒に入るような感じで、あやしながら歌いながら楽しそうに入っています。まるで人が違ったようです。これからもよろしくお願いしますね、お父さん。
 レシーダは、みゆきちゃんが大好き、我が家の夜更し娘のみゆきちゃんは、毎日のように夜遅くに帰ってくるんです。レシーダは、夜8時ごろには寝てしまうのに、みゆきちゃんが帰ってくるのは、すぐわかる。門を閉める音が、寝ながらでも聞こえるのかな?
 2階で寝ているので、玄関に付くまでに階段を下りなければならないんだけど、レシーダ臆病だから、一人じゃ下りられるのに下りられない。そんな時はいつも私を「ハウーハウー下りたいよう」やら、首を振って鈴をならして大騒ぎ。しょうがないので階段を上がっていくと、何の事はない、一人でさっさと下りていく。だったら最初から一人で行けばいいのに、この小心者めが。
 そして玄関にたどりついたら、みゆきちゃんの前で飛び跳ねたり、なめたり、匂いをかいだり、それはそれはもう大歓迎。こんなに毎日歓迎してくれるのだから、少しは早く帰ってくればいいのに。そう思っている、今日この頃でした。

5月27日 市角敏子


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